ぼくらのほっかいどう2021 Day3

さあ、ここからがきみの大好きな道東旅のはじまり。

きみと使いたかった直立できるテントで朝を迎えて

勝狩高原キャンプ場を後にして、一気に移動。

ここは紅葉の季節には混雑するらしいよ。紅葉マニアのぼくらにはたまらないね。

夏とは思えない1桁気温に震えながら阿寒方面へ。

気付いたら屈斜路湖。きみが行きたがっていた湖畔ダートをGSで。

阿寒湖界隈はガスっていたのでスルー。一気に屈斜路湖へ。この界隈は林道に恵まれているので、きみが好きそうな視界の開け気味なフラットダートやアホみたいなさわやかロードを満喫。

いつもの豚丼。

甘みと炭の香り生姜のバランスが絶品で、甘いものが得意ではないきみの記憶にさえ残る逸品。ここは屈斜路湖に来たら寄っちゃうね。

多和平

残念ながらきみには写真を見せるだけになってしまった多和平。前年きみが逝ってしまう直前に送った写真をジーッと見て「一緒に行きたいね〜」と呟いた一言と表情は忘れないよ。

これがその写真だったね

上の写真はきみが入院中に送ったベストショットだって言ってたね。声の出しにくい状況なのに、わざわざ電話をかけてくれてまで、その興奮っぷりを感じられたのが本当に嬉しかったよ。

虹別のアホみたいなストレート

その後はちょこちょこダートを刻みながら(といっても10kmレベル)、きみが仲の良かったキモたん情報のおかけで、こんなフラットダートを知る事ができたよ。連れて行きたかったな〜

鄙びきった温泉

そして一通り快感ダートやロードを食い散らかして和琴キャンプ場に。

最寄りの温泉には驚き。ガウディのデザインなんじゃないかというくらいに歪んだ風呂場。昭和どころか経験したことのない大正なんじゃないかというくらいに年輪を感じさせてくれる施設にリピート確定。きみが入っていたら感動していたんだろうなぁ…

この晩は雨が強くなりそうとの事で、翌日動きやすいコテージ泊に決定。

しかし寒い。灯油ストーブを炊いて暖を取るほどだったよ。きみならガクガク震えながら「お前のせいだ‼️」と笑いながらぼくを叩くんだろうなと思いながらクスッとしつつ就寝。

明日は荒天予報なので、バイクは封印、

ぼくらのほっかいどう2021 Day2

さあ、小樽到着。

この便は車も混雑。はじめての船首からの下船。

いつも通りの行き当たりばったり。天候を見ながら行き先を決める。少しでも天気のマシな美瑛に。

セイコーマートに寄ると、つい手にしちゃう。

まずはきみが好きなパッチワークの丘へ。

何枚写真撮ってんの?ってくらい気に入っていたね。

そして青い池へ。

きみと行った時は雨だったけど、今回は晴れてたよ。

なんて事ない田舎道を通るだけでも感動できる北海道はすごいね。

立体的な丘をうまく表現できないよ。

ここからはどこをどう通っても雨を避けられないので、早めに狩勝高原キャンプ場でベースキャンプ作り。

今回はGS。きみを疲労させずに旅をする道具として選んだけど、ついにきみとコレで北海道に渡る事はできなかったのが残念。

ここから近場の林道に向かい、少し雨に降られるものの、相変わらずバカみたいにフラットな林道は楽しいよ。行ける範囲でひとしきり楽しんでベースキャンプに帰還。

キャンプ場でも雨が降り出したので、面倒だから外ごはんに出発。テキトーに探した新得町のジンギスカン屋さんが大当たり。

ベロ。きみに呪われそう。化けて出くれて構わないんだけどね。
冷麺。これがなかなか。きみに呪われそ…
ジンギスカン。いつものアレじゃないんだけど、これが予想外においしくて。きみに呪われ…
にく。何を食べても美味しいという、予想外の展開できみに呪わ…

と、上陸初日からデブ一直線スタート。

すぐそばの味わい深い温泉へ。

スーパー銭湯やどこでも行けそうなごはん屋さんは極力避けなさい。というきみのお達しがすっかり身につきました。

夏じゃない気温の中、キャンプ地に戻り就寝。僕にしては珍しく走行距離が1000km超えないノンビリペース。明日からきみが大好きな道東へ‼️

ぼくらのほっかいどう2021 Day1

さあ、きみの大好きな北海道に出発だ。

例年通りの新日本海フェリーで、新潟から小樽まで。

それにしてもバイク自走組の多い事。きみと渡道した時も自走だったけど、今更ながら夏の本州はバイクにとっては負荷が大きかったんだと痛感。その証拠に帰路の高速で2人とも熱中症でダウンしちゃったもんね😅

予約の取り易さと現地での体力配分を考えると、トランポはアリかな?旅情は激減するけどね。

今年もハイエース

実は北海道そのものよりも、船旅の方がきみは好きだったんじゃないかと今になってみると思うくらいに、フェリーでちょこちょこ歩き回っていたね。

さあ、船旅の始まりだ

車でもフェリーに乗り込む瞬間はワクワクするね。きみは同乗者だったからこの風景を味わう事が叶わず、乗船風景の撮影が半ば使命的な感じだったね。乗船直後に開口一番「写真見せて」だったものね。

この何もない風景が好きだったよね

乗船後は船内散歩とごはんのチェックに余念なく。スープカレーとジンギスカンで存分に悩むだろうきみは、果たしてどっちを選んだろう。

食べ易さでスープカレー

正午発で残念なことはひとつだけ。朝日も夕日も拝まずに出航する事。これを除けば僕らにとっては完璧な便だよね。

船尾から

初日に関しては移動日だから、どうしてもフェリーの話だけになってしまうね。いつも通り温泉で汗を流して気持ちを旅モードに切り替え。

明日からは本番‼️ぼくは貧乏性だから、せっかくの北海道を限られた時間内で満喫してやるという気持ちが強すぎて、今回も走りっぱなしになるんだろうな。ときみの呆れ顔を想いながら就寝。

朝4時半の小樽着港が楽しみだ。

ぼくらのほっかいどう2021 序章

毎年恒例になりつつある北海道ツーリング。

キッカケはきみの一言。

ねえ、昔日本中旅していたんでしょ?どこが好きなの?

僕がアドベンチャーバイクにハマり始めたタイミングで、このひとことが火をつけたんだよ。

20歳そこそこで、なんだかよくわからない衝動を胸に飛び出た旅だったけど、流れで日本一周。しまいには二周してしまった。この時は旅の道具として効率が良いのでバイクに乗っていただけなんだよ。

この時はオフロードにひとつも興味がなく、あんなボコボコで細いタイヤを履いたバッタみたいな乗り物意味わからないとさえ思っていたのに、今やオフロードばかり。

様々なカテゴリーのレースを渡り歩いた経験は、このアドベンチャーバイク遊びを満喫するためだったのかとさえ思うほどに、今の状態を楽しんでいるよ。

きみが旅に同行できる最後の年2018年。ここで共有できた貴重な時間と場所は、今訪れてもありありと思い出せるし、すこし涙もろくなっちゃうよ。

好きな場所について。それはもちろんきみを悩みもせずに連れて行った北海道だよ。

ぼくらには人の多いところを避ける習性があって、それは北海道なら道東と道北。きみはGoogleアースやマップ、時には国土地理院の地図を活用して、人気のなさそうな場所を無心に探したね。

これはぼくにおいても相性が良くて、すっかり仙人生活の基礎になっちゃったよ。

きみには勿論言わずじまいだったけど、去年の北海道は「ああ、もうヤバい」と感じて、きみとの約束の地を一つでも多く巡り、一枚でも最高の風景をきみに見せたくて強行した旅だったんだ。

これについては未だに実行して良かったという思いと後悔が渦巻いているよ。

今年は、ぼくらにとって大事な場所を巡って、きみが欲しがっていたおともだちを連れ帰り、さらにきみに見せたかった場所を体験するというテーマだったんだ。

船旅やタンデムが好きなきみのことを想いながら、次からはどんな日々だったのかを報告するよ。

またね。

マイナス1歳誕生日

ついに今日で一年だね。

思ったよりきみとの約束を果たせたような気もするし、もう少しできたんじゃないかという気もするよ。

COVID-19の影響で納骨式もできずにいたけれど、この1年という区切りを機に、きみの居場所を決めたよ。
やっぱりぼくだけの都合や気持ちで、きみを独り占めするのはダメだ。
きみの親御さんやご兄弟が気兼ねなくきみと会える場所として、お墓に入ってもらうことにしたよ。

直射日光があまり得意でではないきみだからとは言え、なんだかお墓の下に入ってもらう事には決断した今でも寂しい気持ちが勝ってしまうけれども。

小さな入れ物に入ってもらって、きみが魂を燃やした会社/自宅/かわいがられた僕の実家/そしてきみの実家に常にお骨と位牌とアルバムをセットで用意したから勘弁して欲しい。

ケジメを付けるための行動であって、きみとぼくとの関係は今までと何ら変わらないから安心して欲しい。

この痛み悲しみは一切消えないけれど、こうして事実として受け止めて、すべきことはすべきこととして筋を通すことができるくらいまでには復帰できたんだと思うよ。

これも全て「きみならどう考えるか」「きみならぼくにどういう事を求めるか」という、ぼくの中に居続けるきみが答えを出し続けてくれているんだと感じるよ。

いつまでも独り立ちできないなと思いつつも、この方がむしろきみを感じられるから、今はこれで良いんだと思っているよ。

きみを大事にしてくれているみんなが集まってマイナス1歳誕生日を催すことになっているので、しみったれることなく楽しく過ごすよう心掛けるよ。

それこそ、それがきっときみの求める今であり今後だろうから。

これからもきみとの約束を実行/実現するよ。

そしてきみと再会するその瞬間までカッコつけ続けるし、その意味も着々と形を変えて、よりきみの求めるぼくであるよう努めるよ。

さあ、この1年も一緒にモリモリ頑張ろう。

歳が離れてしまった

きみとの年齢が離れてしまうなんて。

きみの誕生日にこんな事を感じる事になるとは。
結婚当初は当然考えてもいなかった事実に愕然としたよ。

僕1人のことであればたかが数字。なんだけど、きみの誕生日にふと感じた事だったんだ。

きみとの生活の中で色々な事を一緒に積み重ねて行く事ができなくなったと痛感させられる事実。

このやりきれない気持を持って、きみの大好きな場所で溢れる北海道に行ってきたよ。

今年はきみが欲しいと言い続けたおともだちを連れ帰ることに成功。

これでまたひとつ約束を果たせたよ。

そっちでニヤニヤしていて欲しいな。

COVID-19の影響

※妻が他界した事にコロナは関係ありません。

何の事かというと納骨式。
妻の他界した昨年の9月23日から既に10ヶ月経つというのに、納骨式を行えていない。

妻の実家は岩手県盛岡市。そこから人を呼ぶ決断をするだけの材料に不足している。

とは言え、もうすぐ1周忌。家族にとってのきみのわかりやすい居場所を定めたい。

僕の気持ちは横に置いて構わない。僕の肉体・心・考え方はもちろん、よく僕に噛み付いた彼女の歯を、胸のペンダントにしまって常に一緒にいますから。そういう風に一緒にいると感じられるだけまだ救われていると思えるから。

僕を除いた、きみを想う家族のための納骨式。

1周忌を機に、強行でもいいのでコロナに負けず、姿勢というか決心というか…。そんなようなものを形にする事で、きみが安心してくれるような気がするから。

とは言えタイミングに悩まされる。まさかの秋分の日に他界してしまった事を、最近理解したわけで。それはまさかの彼岸(これも調べる中で彼岸が何のことかはじめて知った)。墓地等がその日程で納骨式を行ってくれるか否かの確認他、ここから色々と理解を深める必要があるんだ。

何事も初めてはあるものだけど、事が人の生き死に。殊更それが最愛のきみのこと。人の死後に利用すべきビジネスや一般常識に関する知識がまるでないヨチヨチ歩きとは言え、きっとここできちんとそういった事に関する理解を深めるのは必要な事。

どうなるかはまだわからないけれども、きちんと区切りを作る事で、家族に安心して欲しいと思っているよ。

やくそく

毎朝毎晩、亡き妻との無言の会話を欠かさず続けた結果、色々と彼女との約束を思い出せるくらいには気持ちの余裕が出てきたと感じる。

即物的というか、目の前にある問題をクリアして生きていくという意味では仕事に関すること。

これは非常にシンプルで、キチっと組み立てて、小さくても少なくてもいいので粛々と積み上げる事で実現できる。
そのため、大きな悩みもなく相変わらず一緒に突き進んでいると実感しやすい。

むしろ妻と日ごと話していた他愛ない会話から拾い上げた約束。

コレがなかなか手ごわいのだ。

日々それを拾い上げるように気を付けてはいるのだけれども、あれをしたい、どこに行きたい、何を食べたい。
こういった要望は記憶だけではもはや怪しくなってきており、どうしても彼女から強い言葉で要望を聞いた時や、新しい情報が優先的になってしまう。

そこで彼女のスマホ/タブレット/PCといった道具の履歴を覗くという、もはや背徳感さえ感じる行為に頼ることもあり、その都度「ごめんな~」と謝りながら必死にリスト化を続けている。

家族友人知人たちとの会話の中で拾い上げる情報なども手伝って、そのリストもなかなかのボリュームを見せている。

ついつい「忘れたくない」という一心で、情報集めに一生懸命になりすぎてしまうが、このリストを作っている目的に立ち返ると・・・

きみとの約束を実現する事。

毎日毎日、小さなことや大きなこと、行動原理や考え方といった概念的なものも取り混ぜながら、必ず最低でも一つはその約束を達成してから寝るようにしているよ。

こういう着実な生き方を僕に強く望んだであろうきみの気持ちに応えて生きてゆきたい。

どうしようと悩むくらいなら、まず一つでいいから始める。
何もしなければいつまで経ってもゼロだけれども、小さなことでも毎日積み重ねれば1年後にはそれを365個手に入れている。

こんな考え方と行動になったのは全てきみのおかげ。

きみとの約束を守るために余計な事を考えたり行動する事のないシンプルな生き物に生まれ変われたかのようで、一個人としては実に生きやすいよ。
きみがいないことは相変わらず寂しいし辛いけれどもね。

僕の背中を押し続けてくれるその存在に毎日感謝しているよ。

これからもずっとよろしくね。

柴犬

妻と僕が大好きな犬種。

20年の生活において妻と一緒の生活を夢見た犬。

妻が他界する10年ほど前までは実現すべき事として捉えていたものの、その数年後には人様の飼う柴犬と遊ばせてもらう事で半ば満足してしまうくらいに諦めムードになっていた。

それというのも、妻の体調悪化と合わせるように、業務が多忙に。犬のいる生活をイメージできなくなっていった。

お互いに柴を愛するからこそ、柴と一緒に過ごす時間をきちんと持ちたい。

妻には明言こそしなかったものの、柴のいる生活で癒される時間もきっとあったとは思うが、僕はそれよりも妻だけとの時間を優先したかった。

こうしてグズグズと悩んでいる間に、あらゆるペットを買う事が禁止されるほどに病状は悪化し、結果としては柴との生活は実現しなかった。

妻の他界後、柴との生活を実現したかった目標として頭に度々浮かぶものの、妻が一緒に喜ぶことのできない今、柴と生活する事自体が彼女への重大な裏切り行為にさえ感じられてしまう。

まずは僕らの子供である会社を、よりきちんとしたものにし、成人さながら手離れのような状況を作り、その時に改めて考えるべき事として、今は心に仕舞おうと思うのだけれども…

妻が柴と遊んでいる時の幸せそうな表情を思い出すたびに、1日も早く柴との生活を実現したくなるという状況をひたすらループしている毎日。

こういうことはきっと巡り合わせだとも思うので、その時を待とうと今は思う。

それでいいよね?

逝かせてしまったという気持ち

これがキツい。

理屈ではわかっている。

それでもやっぱりたまらなく寂しくなる時があるんだ。

きみがもしもこの世にいたならば、そんな事に限られた様々な事や物を使うのは人生の浪費だと言うであろう事は想像に難くない。

それでさえ、きっと僕のために発するであろう言葉でもあるだろうと思うと、ますます寂しくなるんだ。

そんなきみがこうあって欲しいと願った僕になるべくという気持ちもあるし、僕を形作っている、いま生あるみんなへの気持ちを後悔なく少しでも形にする事を大事にしたいんだ。

そんな中でも、やっぱり僕らの両親への恩返しや、きみとの約束の地を踏破する事については特に大事にしているよ。

会社に入った新スタッフはとても頑張ってくれているよ。きみと僕の時間を作るための努力を目一杯してくれるという気持ちをヒシヒシと感じるんだ。

一人前の社長になる事できみの求め続けた姿を焦らずに目指しながらも、僕らの約束の地を踏み締めつつ、いつかきみと会えると強く信じてひとつひとつ粛々と紡いでいるよ。

たまには疲れて気の抜けた日もあるけどね。

できることから一つずつ。

これもせっかちな僕が、きみに叩き込まれた進め方だね。これが少し自分のモノになってきている実感が最近は感じられるようになったよ。

何事においても完璧にこなすことなんて身の程を知れ。とチョイチョイ言われたけど、これも残念ながら痛感してしまう場面に遭遇するんだ。そんなこと自体が無駄な時間だと最近は思うんだけどね。

逝ってしまってからも強い存在感を放つきみの事。

逝かせてしまった事がどうにも消化もなにもできない袋小路だと理解して、この負い目のような心痛む気持ちとは一生付き合っていくという決心はついたよ。

どこまできちんとこなせるかどうかは、蓋を開けてみて初めてわかる事だからこそ、一つ一つ大事にね。

きみの月命日は慌ただしい日々を一度リセットさせてくれるキッカケになっているという、少し複雑な気持ちできみを想う。

できるだけ息抜きの時間を作るためにも、会社近くの桜を観る時間くらいは作ってね。と言われ続けたよね。
きみがやりたがっていたバトニングやフェザースティック作りは、とても楽しかったよ。
そしてきみがハマったDOA。あのノンビリした空気にリラックスした表情でいたきみをいつも思い出すよ。
約束の地 千里浜なぎさドライブウェイ。
一緒に南房総を走ろう。

BONSAIMOTOってこんな感じです。